3月6日＜リミッター＞
高田馬場の決闘って知ってるっかぁ？西条藩士たちの口喧嘩が決闘まで発展しちまったって事件。その助太刀に入って名を挙げた安兵衛を赤穂藩士が婿養子に迎えて仇討に話が繋がるってことで有名だなぁ。
古今東西、正邪をはっきりさせるための決闘ってたくさんあって、記紀神話にも誓約（うけい）なんてのがあるんだが、人って自分が正しいと絶対勝つって思い込むもんらしいなぁ。元々の争いと決闘の手段って論理的に何の関係もねーんに、すんげー不思議だ。
争いごとも、その争点だけを話し合えばいいんに、お互いに次から次へ不満事項を拡大させて、にっちもさっちもいかなくなっちまう。「オレは正しいんだから、オレが思ってることは全部正しい」って考えるんかなぁ。
今日は高田馬場の決闘が行われた日。人間って「自分が正しいと思い込むと、リミッターが効かなくなる」ってのは本当らしい。気付けてかねーとなぁ。