理念(10月6日)
中国史の前漢と後漢の間に「新」っていう15年ばかりの王朝があるんだが、今日はその皇帝だった王莽が殺されて亡くなった日だったりする。
儒学者で、前漢から政権を奪った後に全てを儒教の理想のとおりにしようってこって、貨幣や地名を大昔に戻したり、1000年以上前の井田制って農地管理法を復活させたりした。当然、当時の実情から全然かけ離れたらしくて、世間の反発を食ったらしい。おまけに、中華思想を徹底させて中国以外は野蛮な奴らだって差別しちまったもんだから、周辺諸国は呆れて離れてった。王莽に取っては儒教が絶対だったんだろうけど、それじゃ~なぁ。
王莽に取っては、それが正義だったんだろうが、多くの奴らにとっては罪悪だったんだろうねぇ。正義って危ういところがあるよなぁ。